予約フォーム
    

診療日記

「さらば!男の悩み」診療日記

第31話 尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)にて亀頭包皮炎(包茎手術・画像あり)

尋常性乾癬(じんじようせいかんせん)は白くて厚いかさぶたがついたさまざまの大きさの赤い皮膚病変が、全身、特に頭や肘、膝、外陰部にできる炎症性角化症ですが、感染性もなく、良性ですが、なかなか治りにくい病気です。
又、アトピー性皮膚炎などの皮膚炎の患者さんの皮膚はアトピックドライスキンといって、皮膚の一番表面にある角質層が粗くもろくなっていますから皮膚炎をおこしやすいのですが、ペニスに関しても同様に包皮炎を起こす場合があります。
アトピー性皮膚炎などの皮膚炎の患者さんは包茎治療を希望されるケースが多いです。

今回ご紹介する患者さんは尋常性乾癬の患者さんですが、仮性包茎の状態で亀頭を露出させた亀頭に近い薄い包皮(内板)が包皮炎を繰り返して色素沈着を起こし茶色くなっています。



今回の来院理由は仮性包茎の治療ですが、包皮炎で包皮がカサカサになり性行為時にパートナーが痛がる事や包皮炎がひどい時には痛みがあって性行為ができないとのことでした。



包茎手術には抵抗があったが尋常性乾癬を診てもらっている先生に包茎手術を勧められて先々の事を考えて勇気をだして決断したとのことです。



包茎手術2週間後の抜糸後の状態ですが、包皮炎を起こす内板部が包茎手術により除去でき、通常時に亀頭が露出したことで、包皮炎で悩むことなく性行為が出来るようになったと思います。
その他、亀頭が露出したことや色素沈着部が切除できたことで見た目の改善、軽い炎症であればムズ痒く早漏の原因になる内板が除去できたことで早漏防止等いろいろなメリットがあった治療になったと思います。

●アドバイス
今年の夏は猛暑の為か亀頭包皮炎で来院された方が非常に多かったです。
亀頭包皮炎で性行為が満足に出来なかった人、コンジロームに感染してしまった人、ちこうが溜まり衛生面が悪いと包茎手術を希望された人、慢性的に包皮炎を起こしていた為に性行為をあきらめていた人が勇気を出して包茎手術とED治療(レビトラ処方)をされた人、軽い包皮炎で早漏ぎみの為、包茎手術を希望された人等いろいろな患者さんが来院されました。
亀頭包皮炎は100%といっても過言ではないくらい包茎の人がなる包皮の炎症です。
軽い炎症でも早漏の原因になったり、コンジロームやヘルペスの性病に感染したり、性行為時に痛みがあったり、一番困るパターンは入院や介護の状態になった時に毎日洗えなくなった場合は必ずといっていいほど亀頭包皮炎になります。包茎の状態で亀頭包皮炎になる場合は包茎手術をご検討下さい。

投稿者 東京新宿メイルクリニック | 記事URL

第30話 新勃起不全治療剤 シアリスの処方について

シアリス錠は勃起障害患者を対象に外国における様々な臨床試験を実施した結果、勃起不全治療剤としての有効性と安全性が確認され、日本では2007年7月31日に厚生労働省の承認を受け、日本イーライリリー社より9月12日発売になりました。
発売開始に伴い、当院でも同日勃起不全治療剤シアリス錠を、処方する事となりました。

シアリスの特徴及び注意事項
●シアリスは1回の服用で約36時間の有効性が認められています。
(バイアグラは約4時間、レビトラは約4~5時間の有効時間とされています。パートナーに内緒であったり、食事などの影響からバイアグラ、レビトラの服用のタイミグが難しいと感じる方には、時間を気にすることなく安心して服用頂けます。)
●シアリスは食事の影響をまったく受けません。
●シアリスは服用後、約1時間程で性的刺激を受けて勃起します。
●シアリスを使用することにより射精感が戻り、早漏防止の効果があります。

シアリスが処方できない方
1、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方。
2、硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(狭心症、心筋梗塞の薬のニトログリセリンを服用中の方。
  (詳しい禁忌薬名はクリックしてください。)
3、心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方。
4、重度の肝障害のある方。(黄疸があるなが重症例)
5、低血圧の患者。(血圧で上が90mmHg以下)
治療により管理されていない高血圧の方。
安静時で上が170mmHg以上か下が100mmHg以上の場合。
6、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内にあった方。
7、網膜色素変性症と診断された方。
8、先天的に不整脈(QT延長症候群)がある方や、現在、抗不整脈薬を使用中の方。
9、血液透析が必要な腎障害のある方。
10、不安定狭心症の方。
11、抗ウイルス薬(HIV治療薬)、抗真菌薬(内服)を使用中の方。
  (詳しい禁忌薬名はクリックしてください。)
12、α遮断薬(排尿障害や高血圧の治療薬)、を使用中の方。
  (詳しい禁忌薬名はクリックしてください。)

●当院でも9月12日よりシアリス錠を処方いたしますし、自分でも早速使用してみたいと思います。

EDの治療は、 シリアス以外にもバイアグラやレビトラといった内服薬で簡単に治療ができますのでお気軽にご相談下さい。

投稿者 東京新宿メイルクリニック | 記事URL

第29話 痛い!亀頭包皮炎でセックス時に出血(包茎手術・画像あり)

診療日記27話28話でもご紹介しましたが、包茎の人は衛生面の問題で亀頭包皮炎になりやすいのですが、炎症を起こす人は性病に感染しやすくなるばかりではなく正常な性行為が出来なくなるケースもあります。

今回ご紹介する27歳の患者さんは仮性包茎で衛生面の問題で亀頭包皮炎を繰り返していたが3ヶ月前に彼女とセックスをした時に包皮小体(亀頭と包皮が繋がっている筋)が切れてコンドームの中が血の海になったと。
すぐに地元の泌尿器科に行って軟膏を処方され、指示通りに1ヶ月間セックスを我慢したと・・・。
待ちに待った一ヵ月後のセックスだったが、亀頭包皮炎が完治せず血が出るわ、痛くて射精出来なかったそうです。
痛くて性行為が出来なくなった事が最大の理由ですが、もともとセックス時にコンドームがずれてセックスに集中できなかった事と見た目と衛生面の問題で包茎手術を考えていたということで当院に来院されました。


仮性包茎の状態で包皮小体(裏筋の亀頭と包皮が繋がっている筋)が切れています。


亀頭を露出させると包皮内板部(剥いた状態の亀頭に近い包皮)と亀頭カリ部に炎症があります。亀頭包皮炎を繰り返した事によって包皮が弱くなっている状態です。


包茎手術直後ですが、炎症を繰り返す包皮内板部を含めた勃起時に余分な包皮を除去して亀頭が露出した状態になりました。


包茎手術2週間後の状態ですが、包茎手術により亀頭が露出した為、乾燥した状態となり衛生面が改善されて亀頭の炎症も自然治癒して色も赤から白になって強くなりました。

●アドバイス
勃起時の包皮の余りが多い場合や亀頭と陰茎のバランスで亀頭が小さい方は性行為時にコンドームが動いてしまい擦れて炎症を起こすケースもあります。
又、包茎の人は夏場に蒸れて包皮が弱りアカが出やすくなったり、性行為後に包皮が赤くなったりする場合は一時的なことであれば軟膏で治療することは可能ですが、繰り返す場合は根本的な原因である衛生面の改善、すなわち包茎治療が最善の治療方法になります。
今回の患者さんのケースでは包皮炎をおこしている弱った包皮を包茎手術で除去して通常時亀頭が露出したことにより、衛生面が改善され亀頭炎も自然治癒しました。
包茎は必ずしも治療が必要な訳ではありませんが、見た目・衛生面・早漏防止・性行為のパワーアップ等いろいろな意味があります。
ご自分の為に考えてみては如何でしょうか?

投稿者 東京新宿メイルクリニック | 記事URL

第28話 まさか!糖尿病で仮性包茎からカントン包茎に(画像あり)

診療日記27話でもご紹介させて頂きましたが、包茎の人は亀頭包皮炎になりやすいのですが、糖尿病の人は血行障害により末端の炎症を起こします。ペニスの場合も同様に亀頭包皮炎を起こす原因の1つとなります。
ましてや包茎で糖尿病の人はダブルパンチで亀頭包皮炎を繰り返すことにより、包皮が繊維化し硬くなることによって仮性包茎からカントン包茎になったり、真性包茎になるケースが多々あります。(診療日記6話も参照してみて下さい。)
亀頭包皮炎を起こす人は状態が悪くなる前に 包茎治療 をお勧めします。

今回ご紹介する患者さんは40代の人で元々は仮性包茎だったが、包皮炎を繰り返したことによってカントン包茎になったと来院されました。

 
包茎の状態です。

診察をしてみると包皮口(被っている状態の先端部分の包皮)が炎症を繰り返すうちに硬くなって亀頭を露出させると包皮口にあたる部分が狭くなって縦に亀裂が入ります。


患者さんに糖尿病は大丈夫ですか?と確認はしましたが、大丈夫ですと・・・。
糖尿病の疑いがあり、血糖値を計ったら300を超えています。
当院では亀頭包皮炎がある場合は必ず血糖値の計測を行いますが、大丈夫と言う人の中には血液検査をしていないので判らない人が多いのです。
年に1回は健康診断を受ける事をお勧めします。
話を戻しますが、糖尿病の人は手術にリスクがあります。
なぜかといいますと血液中に糖分が多いと血液がどろどろして血流が悪くなります。
血流が悪いと傷の治りが悪くなります。ましてや血中糖分が多いと術後の2次感染の可能性が高くなるのです。
今回の患者さんの場合はまず内科にいって糖尿病の治療が優先で糖尿病のコントロールがついてから包茎治療をして下さい。とアドバイスさせて頂きました。

●アドバイス
包茎の人は衛生面の問題で亀頭包皮炎になりやすいのですが、包茎と糖尿の場合はダブルパンチで亀頭包皮炎になります。
糖尿病のコントロールがついていない場合は包茎手術の術後に2次感染等のリスクがありますので血糖値や体型等の状態にもよりますが、糖尿病の治療が優先となります。どちらにしても包茎の状態で亀頭包皮炎を起こす人は悪い状態になる前に包茎手術をお勧めします。

投稿者 東京新宿メイルクリニック | 記事URL

第27話 診察で分かった事。包茎の人は性病に感染しやすい(コンジローム・包茎画像あり)

包茎の状態で亀頭包皮炎を繰り返す場合は包茎治療をお勧めします。
亀頭包皮炎とは包茎の状態ですと亀頭と包皮の間に垢(あか)やかすがたまりやすく、そこに細菌が繁殖して炎症を起こしたものを亀頭包皮炎といいます。
具体的な症状としては
・包皮が赤くなって洗うとヒリヒリする
・ジュクジュクして膿がでる
・浮腫んだかんじで腫れる


左側の写真は亀頭に近い包皮(内板)が赤くなって弱っている状態です。
右側の写真は内板部と亀頭部が赤く浮腫んだ感じになり、ジュクジュクして膿が出ている状態です。

亀頭が包皮に覆われている包茎の状態ですと尿が付着したり、亀頭のカリ部には汗腺があることによってジメジメした状態をつくり、その部分が雑菌の温床となって性病や独特な悪臭の原因になってしまいます。
ただし上記ではそうは簡単に性病にはなりません。毎日綺麗に洗っていればさほど問題にはなりませんが、一番の問題は傷です。特にむいた状態の先端部分の皮(内板)は非常に薄く弱い部分でジメジメしていると包皮が弱り傷が入りやすくそこから雑菌が入って包皮炎や亀頭炎などを起こしやすくなります。それが雑菌ではなく性病の菌やウイルスであれば性病に感染する訳です。

今回ご紹介する患者さんは3ヶ月前にコンジロームに感染したため、以前から考えていた包茎と一緒に治療をしたいと来院されました。患者さん曰く、包茎治療は見た目と衛生面の問題と性行為時にコンドームがずれてしまう事で前々から考えてはいたが怖い、恥ずかしいといろいろ不安があったが診療日記をみて少し安心できたと勇気をだして来院されたそうです。
診察をしてみるとみごとなカリフラワー(コンジローム)があり3ヶ月前に気付いたわりには大きく、量も多い状態です。おそらく亀頭包皮炎を繰り返していたと思われ、診察時も少しこすると垢(アカ)がでる状態でした。

 
仮性包茎の状態です。


亀頭を露出させると亀頭カリ部と包皮内板部にコンジロームが数箇所あり、包皮も弱って恥垢が出やすく亀頭包皮炎も併発している状態です。


包茎手術前のデザイン線ですが、包茎手術で全てのコンジロームが除去できないのでまずはコンジロームを電気分解で焼却してから包茎手術という段取りとなります。


包茎手術とコンジロームの除去直後の状態です。
麻酔等の浮腫みはありますが、包茎手術だけで亀頭が露出した為、乾燥した状態となりますのでコンジロームの再発も最小限になると思います。
(菌やウイルスは乾燥に弱いです。)

●アドバイス
包茎の人は亀頭包皮炎を起こしやすくコンジローム等の性病に感染しやすいのですが、米厚生省傘下の研究機関、米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)が、男性への包茎手術が、エイズウイルス(HIV)への感染率を半減させる効果があると発表しました。
アフリカのケニアとウガンダの成人男性7780人を対象に実施した結果だそうです。
当院でも性病で来院される患者さんのほとんどが包茎の人ですよ。

投稿者 東京新宿メイルクリニック | 記事URL


大きな地図で見る

住所
〒169-0074
東京都新宿区北新宿1-1-17 ウィンド北新宿ビル2F(1階がサンクスさん)
最寄り駅
JR中央総武線 大久保駅南口下車
診療時間
火~金 10:00~20:00
土・日・祝 10:00~18:00
月曜休診日

お問い合わせ 詳しくはこちら