「さらば!男の悩み」診療日記
第48話 性行為の時、包皮が切れる。腫れる。痛い。実は一番厄介なカントン包茎。(写真あり)
今年に入ってカントン包茎を治療する患者さんが急増しています。その多くは30代以上の方で、思春期の頃からコンプレックスをいだいており、ちょうど平成20年になってから・・・とか、正月が過ぎてから・・・と理由をつけ、思い切って来院された患者さんで賑わっておりました。
皆さんの第一声は「勇気を出して思い切って来た。」と口を揃えますが、その気持ちはよくわかります。治療に対しての恐怖心よりも、こんな年になって治療を受けに来るのが恥ずかしという気持ちが足かせになる様です。
包茎手術とは本来10代後半から20代前半の方が受けられる治療と思われがちですが、時代の変化と共にペニスの在り方もかわり、実は30代後半から50代後半で包茎手術をされる方が一番多のが現状です。
包茎状態には、真性、カントン、仮性と大きく分けて3種類になりますが、真性包茎の場合は亀頭を露出する事がまったくできない為、裸のお付き合いや、性行為を半ばあきらめている方が多く、何もしなければ特に外傷的な痛みはありません。
仮性包茎の場合は包皮が多いだけなので、見た目や性行為の不備を感じなければ、とりわけ日常生活に支障をきたす事はありません。
カントン包茎の場合はその方の状態にもよりますが、ちょっと厄介な事が多いです。まず、性行為の時に包皮が切れる、裂けて痛いという症状が最も多くまた、亀頭包皮炎を起こす方が非常に多いのです。わかりやすく言えば、性行為後が以外に大変で、一度切れると切れた部位が硬くなり、より切れやすくなると言った状況で、性行為はおろか入浴時包皮を洗うだけで切れてしまう方までいます。
見た目の問題、衛生面や性病の問題、性交渉の問題を考えるとカントン包茎は全てに渡り障害がある為、日常生活における不備を考えるとカントン包茎が一番厄介な症状なのかなとも思います。
元々仮性包茎治療の患者さんが圧倒的に多いのですが、1月は仮性包茎を上回るカントン包茎の患者さんが来院され、カントン包茎特の症状を訴える患者さんの多さにビックリ致しました。
カントン包茎の状態でも、軽度(包皮口がやや広い状態。診療日記第35話~第42話包茎手術への道参照)と重度(包皮口が狭い。無理に剥くと亀頭が露出できる状態。診療日記第5話参照)に分かれますが、重度の場合、無理に包皮を剥いて戻らなくなり、特有の大きな腫れが生じる事があります。かなりの痛みを伴う為、担ぎ込まれるように来院され、緊急手術を要する場合もあります。
1月は特に、カントン包茎の手術が多かったのですが、上記の様なカントン特有の大きな腫れを伴った症例が2件ありました。
1件目は開院時間と同時に電話がなり、「ものすごく腫れて治らない。なんとかならないのか。」と言う狂奇に似た声で、SOSを訴える内容でした。
よくよく聞いてみると、元々包皮口が狭く亀頭を露出する事が困難だったのが嫌になり、昨晩思い切って剥いて床に入ったのが、早朝痛みを感じ起きてみると、尋常ではない腫れにビックリ。痛みを伴う為、元に戻す事ができず、あわててインターネットで近くの治療院を検索するも、埒があかずメイルクリニックに電話してきたとの事でした。北関東からのお電話でしたが、急を要する事は本人が一番良く分かっていたようで、こちらから緊急手術の説明をするまでもなく、「今から新幹線で行きますので手術をお願いします。」と、まさに着の身着のままで来院され、即手術を行い無事にお帰り頂きました。
2件目はその翌日の事でした。「1ヵ月位前から亀頭とサオの境目がすごく腫れていて、まったく治らないので手術して欲しい。」という内容でした。
上から
横から
裏から
腫れている下の狭くなっている部分が絞厄輪
絞厄輪による締め付けで亀頭も浮腫んでいます。
カントン包茎特有の腫れが生じてからあまり痛みがなかった為、1ヵ月間放置していたのはびっくりしました。
基本的にはそのままにしておくと、血流が悪くなり腫れた包皮が壊死しますので重篤な状態になる可能性が極めて高いのです。カントン包茎特有の腫れが生じた場合は、1件目の患者さんの様に、できるだけ早めに専門院に行く事をお勧めします。
但し、緊急を要する場合と称し高額な手術代金を請求されるケース(100万円以上)もあるので、なりふり構わず専門院に飛びこむのではなく、手術内容と治療費を明確にしてから、迅速丁寧な対応をしてくれる院を選択する事をお勧めします。
上記の場合でも、東京新宿メイルクリニックでの治療費は通常のカントン包茎手術と同じ¥178,500-です。それ以上は頂きません。
1ヵ月腫れを放置したカントン包茎がどのような状態になっているのか、とても心配だったのですが、症状を確認してみると1件目に紹介した状態とまったく同じでした。
驚いた事に全く痛みを感じなかったので、治療を先延ばしにしたと言っておりました。
「これだけ腫れているとねぇ~彼女に対してお勤めができないから不審に思われてしまってねぇ~、近所のスパ温泉にも行けないし、職場のトイレも気にしてしまうので精神的に参ってきたよ~。」と苦しい胸の内を話してくれました。
とても賑やかな患者さんで、手術中は落語家のように終始独演会をしていたのが、印象的でした。
処置前のひどい腫れがまるで嘘のようにキレイになりました。
上から
横から
手術2週間抜糸後の状態です。完璧です。
カントン特有の腫れと、厄介な絞厄輪を切除する事により亀頭のむくみがなくなりました。
「せっかく亀頭が大きくなったのにむくみが無くなるのは複雑な心境ですね。」と残念がっておりました。
仕上がりの状況は過去の診療日記でいろいろお話しましたので、ここでは敢えて記載いたしませんが、この患者さんも術後管理をしっかり行って頂いたので、完璧な仕上がりになりました。
●最後に
カントン包茎は症状によって仮性包茎と違う包皮の切除方法になる為、とても技術の必要とする手術です。
お電話での問い合わせの中に、他院にて包茎手術したのに性行為の度に包皮が切れることを訴える方がいます。この場合はカントン包茎なのに仮性包茎の手術をしてしまい、カントンの状態で一番不要な締め付けの部位(絞厄輪)を残してしまっている状況になります。技術不足、認識不足により誤った包茎手術をしてしまうと、今後余っている包皮がない限り、再手術は不可能である為、お気の毒ですが性行為後の、煩わしい状況は永遠に続いてしまいます。
性行為によって包皮が裂けるのが嫌で、治療をお考えの方は、しっかりと御自分の状況を把握し、カントン包茎であれば、カントン包茎手術ができる院で治療する事をお勧めします。
皆さんの第一声は「勇気を出して思い切って来た。」と口を揃えますが、その気持ちはよくわかります。治療に対しての恐怖心よりも、こんな年になって治療を受けに来るのが恥ずかしという気持ちが足かせになる様です。
包茎手術とは本来10代後半から20代前半の方が受けられる治療と思われがちですが、時代の変化と共にペニスの在り方もかわり、実は30代後半から50代後半で包茎手術をされる方が一番多のが現状です。
包茎状態には、真性、カントン、仮性と大きく分けて3種類になりますが、真性包茎の場合は亀頭を露出する事がまったくできない為、裸のお付き合いや、性行為を半ばあきらめている方が多く、何もしなければ特に外傷的な痛みはありません。
仮性包茎の場合は包皮が多いだけなので、見た目や性行為の不備を感じなければ、とりわけ日常生活に支障をきたす事はありません。
カントン包茎の場合はその方の状態にもよりますが、ちょっと厄介な事が多いです。まず、性行為の時に包皮が切れる、裂けて痛いという症状が最も多くまた、亀頭包皮炎を起こす方が非常に多いのです。わかりやすく言えば、性行為後が以外に大変で、一度切れると切れた部位が硬くなり、より切れやすくなると言った状況で、性行為はおろか入浴時包皮を洗うだけで切れてしまう方までいます。
見た目の問題、衛生面や性病の問題、性交渉の問題を考えるとカントン包茎は全てに渡り障害がある為、日常生活における不備を考えるとカントン包茎が一番厄介な症状なのかなとも思います。
元々仮性包茎治療の患者さんが圧倒的に多いのですが、1月は仮性包茎を上回るカントン包茎の患者さんが来院され、カントン包茎特の症状を訴える患者さんの多さにビックリ致しました。
カントン包茎の状態でも、軽度(包皮口がやや広い状態。診療日記第35話~第42話包茎手術への道参照)と重度(包皮口が狭い。無理に剥くと亀頭が露出できる状態。診療日記第5話参照)に分かれますが、重度の場合、無理に包皮を剥いて戻らなくなり、特有の大きな腫れが生じる事があります。かなりの痛みを伴う為、担ぎ込まれるように来院され、緊急手術を要する場合もあります。
1月は特に、カントン包茎の手術が多かったのですが、上記の様なカントン特有の大きな腫れを伴った症例が2件ありました。
1件目は開院時間と同時に電話がなり、「ものすごく腫れて治らない。なんとかならないのか。」と言う狂奇に似た声で、SOSを訴える内容でした。
よくよく聞いてみると、元々包皮口が狭く亀頭を露出する事が困難だったのが嫌になり、昨晩思い切って剥いて床に入ったのが、早朝痛みを感じ起きてみると、尋常ではない腫れにビックリ。痛みを伴う為、元に戻す事ができず、あわててインターネットで近くの治療院を検索するも、埒があかずメイルクリニックに電話してきたとの事でした。北関東からのお電話でしたが、急を要する事は本人が一番良く分かっていたようで、こちらから緊急手術の説明をするまでもなく、「今から新幹線で行きますので手術をお願いします。」と、まさに着の身着のままで来院され、即手術を行い無事にお帰り頂きました。
2件目はその翌日の事でした。「1ヵ月位前から亀頭とサオの境目がすごく腫れていて、まったく治らないので手術して欲しい。」という内容でした。
上から
横から
裏から
腫れている下の狭くなっている部分が絞厄輪
絞厄輪による締め付けで亀頭も浮腫んでいます。
カントン包茎特有の腫れが生じてからあまり痛みがなかった為、1ヵ月間放置していたのはびっくりしました。
基本的にはそのままにしておくと、血流が悪くなり腫れた包皮が壊死しますので重篤な状態になる可能性が極めて高いのです。カントン包茎特有の腫れが生じた場合は、1件目の患者さんの様に、できるだけ早めに専門院に行く事をお勧めします。
但し、緊急を要する場合と称し高額な手術代金を請求されるケース(100万円以上)もあるので、なりふり構わず専門院に飛びこむのではなく、手術内容と治療費を明確にしてから、迅速丁寧な対応をしてくれる院を選択する事をお勧めします。
上記の場合でも、東京新宿メイルクリニックでの治療費は通常のカントン包茎手術と同じ¥178,500-です。それ以上は頂きません。
1ヵ月腫れを放置したカントン包茎がどのような状態になっているのか、とても心配だったのですが、症状を確認してみると1件目に紹介した状態とまったく同じでした。
驚いた事に全く痛みを感じなかったので、治療を先延ばしにしたと言っておりました。
「これだけ腫れているとねぇ~彼女に対してお勤めができないから不審に思われてしまってねぇ~、近所のスパ温泉にも行けないし、職場のトイレも気にしてしまうので精神的に参ってきたよ~。」と苦しい胸の内を話してくれました。
とても賑やかな患者さんで、手術中は落語家のように終始独演会をしていたのが、印象的でした。
処置前のひどい腫れがまるで嘘のようにキレイになりました。
上から
横から
手術2週間抜糸後の状態です。完璧です。
カントン特有の腫れと、厄介な絞厄輪を切除する事により亀頭のむくみがなくなりました。
「せっかく亀頭が大きくなったのにむくみが無くなるのは複雑な心境ですね。」と残念がっておりました。
仕上がりの状況は過去の診療日記でいろいろお話しましたので、ここでは敢えて記載いたしませんが、この患者さんも術後管理をしっかり行って頂いたので、完璧な仕上がりになりました。
●最後に
カントン包茎は症状によって仮性包茎と違う包皮の切除方法になる為、とても技術の必要とする手術です。
お電話での問い合わせの中に、他院にて包茎手術したのに性行為の度に包皮が切れることを訴える方がいます。この場合はカントン包茎なのに仮性包茎の手術をしてしまい、カントンの状態で一番不要な締め付けの部位(絞厄輪)を残してしまっている状況になります。技術不足、認識不足により誤った包茎手術をしてしまうと、今後余っている包皮がない限り、再手術は不可能である為、お気の毒ですが性行為後の、煩わしい状況は永遠に続いてしまいます。
性行為によって包皮が裂けるのが嫌で、治療をお考えの方は、しっかりと御自分の状況を把握し、カントン包茎であれば、カントン包茎手術ができる院で治療する事をお勧めします。
投稿者 東京新宿メイルクリニック