「さらば!男の悩み」診療日記
第69話 皮が切れる・裂ける、性病?糖尿病で仮性包茎からカントン包茎に(包茎手術写真あり)
3月、4月、5月はリクルートシーズンやゴールデンウィークもあり、名古屋院では愛知県・三重県・岐阜県・静岡県・和歌山県・長野県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・岡山県・愛媛県・広島県・福岡県から、東京新宿院では東京都・神奈川県・千葉県・群馬・栃木・茨木・山梨・宮城・福島など東北地方から、診療日記をみて安心できたと来院して頂きました。
患者さんの中には診療日記を毎回楽しみにしています。と催促?されることもあります。せめて100話までは頑張りたいと思っております。
さて、今回ご紹介させていただく患者さんは東海地方在住、39歳の飲食業を営んでいるKさんです。
Kさんは仮性包茎で3年前から恥垢(白い垢)が頻繁に出るようになり、性行為時に包皮が切れたり、裂けたりして何かの性病に感染したのか?と心配して近所の泌尿器科に受診しました。
包茎の人は衛生面の問題で亀頭包皮炎になりやすいのですが、糖尿病の人は血行障害により末端の炎症を起こします。ペニスの場合も同様に亀頭包皮炎を起こす原因の1つとなりますが、Kさんはそこで糖尿病であることがわかり、内科を紹介され糖尿病の治療を始めました。(詳細は診療日記48話参照)
ただ、飲食業という職業柄なかなか血糖値のコントロールがつかず、亀頭包皮炎を繰り返すうちに包皮口の包皮が硬くなり、カントン包茎になり、このままでは亀頭が出なくなる、エッチが出来なくなると怖くなり、インターネットで包茎手術7万円を見つけて受診しました。
ところが、Kさんの場合は美容的に綺麗な仕上がりを望むのであれば包茎手術だけで60万円、小帯修正手術?が15万円、長茎手術が50万円、亀頭増大が注入してみないとわかりませんが、20万円~の費用が掛かると言われたそうです。
総額145万円以上の治療費に怖くなり、逃げるように帰って来たそうです。
ホームページに包茎手術7万円で掲載し、いろいろな理由をつけて145万円以上の治療費にもビックリしますが、糖尿病の患者さんに包茎手術だけでも術後の2次感染のリスクがあるのにも関わらず、いろいろな治療を勧めるクリニックに寒気がしました。
Kさんは、インターネットの掲示板やホームページでいろいろ調べ、安い料金表示のクリニックの中には胡散臭い所が多いことがわかり、当院のホームページが信頼でき安心できると判断して来院されました。
Kさんも含めて糖尿病の人の場合は全ての手術にリスクがあります。なぜかといいますと血液中に糖分が多いと血液がどろどろして血流が悪くなります。動脈硬化も含めて血流が悪いと傷の治りが悪くなります。ましてや血中糖分が多いと術後の2次感染の可能性が高くなるのです。 Kさんの場合は食事療法・運動療法はしっかりできているかはわかりませんが、薬物療法で血糖のコントロールをしていますので空腹時の血糖値が121mg/dl、直近のヘモグロビンA1Cの値が6,8%でした。(参考までに正常値は空腹時血糖値~110mg/dl,ヘモグロビンA1C5,8%未満です。)完全に糖尿病がコントロールされている訳ではありませんが、ペニスの状態も軽い包皮の炎症はありますが、悪くない状態です。
Kさんの場合は包茎手術後の2次感染予防の為に翌日と3日目の包帯交換、1週間目の包帯除去と半抜糸、2週間目の全抜糸の術後4回の通院が条件で包茎手術をしました。
手術前の状態ですが、包茎による衛生面の問題と糖尿病による血行障害により亀頭包皮炎を繰り返すことで包皮が硬く繊維化し仮性包茎からカントン包茎の状態になっています。このままですと、血糖値等にもよりますが、診療日記26話のように真性包茎になる可能性もあります。
カントン包茎の手術直後です。
Kさんの場合は亀頭の下から包皮炎を繰り返し繊維化し狭くなっている部分が包茎手術で全て切除できましたので仕上がりも比較的綺麗です。
翌日の包帯交換ですが、ガーゼに滲み程度の出血があります。この出血が糖尿病の人の場合は術後の2次感染の原因になりますので、患部を消毒して包帯交換が必要です。
1週間後の包帯除去と半抜糸日ですが、糖尿病の人は傷の治りが悪いため、Kさんの場合も包帯除去と消毒のみとなりました。
2週間後の全抜糸後です。やはり縫合部に赤みがありますが、抗生剤の軟膏をぬって完治(性行為ができるまで)まであと2週間の我慢です。
メイルクリニックでのKさんの治療費はカントン包茎手術費178、500円のみ(通院費込)です。
【アドバイス】
包茎による衛生面の問題と糖尿病のダブルパンチで亀頭包皮炎を繰り返し、仮性包茎からカントン包茎になって包茎手術を希望される患者さんは結構多いのですが、術後の予後を考えて糖尿病の人は最低4回の通院が必要となることをご理解下さい。
なにかとストレスがある現代社会ですが、生活習慣病の事を考えると、くれぐれも暴飲・暴食にはご注意下さいね。(肉食系男子?の私も気をつけます。)
患者さんの中には診療日記を毎回楽しみにしています。と催促?されることもあります。せめて100話までは頑張りたいと思っております。
さて、今回ご紹介させていただく患者さんは東海地方在住、39歳の飲食業を営んでいるKさんです。
Kさんは仮性包茎で3年前から恥垢(白い垢)が頻繁に出るようになり、性行為時に包皮が切れたり、裂けたりして何かの性病に感染したのか?と心配して近所の泌尿器科に受診しました。
包茎の人は衛生面の問題で亀頭包皮炎になりやすいのですが、糖尿病の人は血行障害により末端の炎症を起こします。ペニスの場合も同様に亀頭包皮炎を起こす原因の1つとなりますが、Kさんはそこで糖尿病であることがわかり、内科を紹介され糖尿病の治療を始めました。(詳細は診療日記48話参照)
ただ、飲食業という職業柄なかなか血糖値のコントロールがつかず、亀頭包皮炎を繰り返すうちに包皮口の包皮が硬くなり、カントン包茎になり、このままでは亀頭が出なくなる、エッチが出来なくなると怖くなり、インターネットで包茎手術7万円を見つけて受診しました。
ところが、Kさんの場合は美容的に綺麗な仕上がりを望むのであれば包茎手術だけで60万円、小帯修正手術?が15万円、長茎手術が50万円、亀頭増大が注入してみないとわかりませんが、20万円~の費用が掛かると言われたそうです。
総額145万円以上の治療費に怖くなり、逃げるように帰って来たそうです。
ホームページに包茎手術7万円で掲載し、いろいろな理由をつけて145万円以上の治療費にもビックリしますが、糖尿病の患者さんに包茎手術だけでも術後の2次感染のリスクがあるのにも関わらず、いろいろな治療を勧めるクリニックに寒気がしました。
Kさんは、インターネットの掲示板やホームページでいろいろ調べ、安い料金表示のクリニックの中には胡散臭い所が多いことがわかり、当院のホームページが信頼でき安心できると判断して来院されました。
Kさんも含めて糖尿病の人の場合は全ての手術にリスクがあります。なぜかといいますと血液中に糖分が多いと血液がどろどろして血流が悪くなります。動脈硬化も含めて血流が悪いと傷の治りが悪くなります。ましてや血中糖分が多いと術後の2次感染の可能性が高くなるのです。 Kさんの場合は食事療法・運動療法はしっかりできているかはわかりませんが、薬物療法で血糖のコントロールをしていますので空腹時の血糖値が121mg/dl、直近のヘモグロビンA1Cの値が6,8%でした。(参考までに正常値は空腹時血糖値~110mg/dl,ヘモグロビンA1C5,8%未満です。)完全に糖尿病がコントロールされている訳ではありませんが、ペニスの状態も軽い包皮の炎症はありますが、悪くない状態です。
Kさんの場合は包茎手術後の2次感染予防の為に翌日と3日目の包帯交換、1週間目の包帯除去と半抜糸、2週間目の全抜糸の術後4回の通院が条件で包茎手術をしました。
手術前の状態ですが、包茎による衛生面の問題と糖尿病による血行障害により亀頭包皮炎を繰り返すことで包皮が硬く繊維化し仮性包茎からカントン包茎の状態になっています。このままですと、血糖値等にもよりますが、診療日記26話のように真性包茎になる可能性もあります。
カントン包茎の手術直後です。
Kさんの場合は亀頭の下から包皮炎を繰り返し繊維化し狭くなっている部分が包茎手術で全て切除できましたので仕上がりも比較的綺麗です。
翌日の包帯交換ですが、ガーゼに滲み程度の出血があります。この出血が糖尿病の人の場合は術後の2次感染の原因になりますので、患部を消毒して包帯交換が必要です。
1週間後の包帯除去と半抜糸日ですが、糖尿病の人は傷の治りが悪いため、Kさんの場合も包帯除去と消毒のみとなりました。
2週間後の全抜糸後です。やはり縫合部に赤みがありますが、抗生剤の軟膏をぬって完治(性行為ができるまで)まであと2週間の我慢です。
メイルクリニックでのKさんの治療費はカントン包茎手術費178、500円のみ(通院費込)です。
【アドバイス】
包茎による衛生面の問題と糖尿病のダブルパンチで亀頭包皮炎を繰り返し、仮性包茎からカントン包茎になって包茎手術を希望される患者さんは結構多いのですが、術後の予後を考えて糖尿病の人は最低4回の通院が必要となることをご理解下さい。
なにかとストレスがある現代社会ですが、生活習慣病の事を考えると、くれぐれも暴飲・暴食にはご注意下さいね。(肉食系男子?の私も気をつけます。)
投稿者 東京新宿メイルクリニック